老子がいうには…

e0056560_2171893.jpg


世の中には / やわらかなものと
固いものとがある
生まれたての赤ん坊は / いかにもやわらかく弱々しい
それが年老いてゆくと / だんだん固くなり
最後は死んで硬直してしまう

     … … …

だから、次のように言うことができる
固さとは、死と老いのシンボル
やわらかさとは、生と若さのシンボル
そもそもいのちとは / やわらかくしなやかなものなのだよ
やわらかな木や枝はなかなか折れにくいが
固い木や枝はぽきんと折れてしまう
頑丈な武器も同様でね / 強大な軍隊も
ただ剛強なだけでは勝てない
臨機応変に対処できるやわらかさと
しなやかさがなくてはね
結局、ものごとの最後はつねに
柔弱なものが / 剛強なものに勝つのだよ


( 『自由訳 老子』 新井 満 より抜粋)


最近、何度も読んでいる「自由訳 老子」。
ふと書店でこの本を手にとり、思わず買ってしまいました。
別の著者の「孔子」の訳の本と迷ったのだけど、
ペラペラとページをめくると、
まさに”自由訳”の通り、老子の言葉がすうっと自分の中に入ってきたので、こっちに。

学生の時、漢文の授業って大好きで
「むかしの中国の人ってすごいなぁ。いいこと言うなあ」って毎回思っていたのだけど、
こんなにじっくり読んだ事がなかったので
ゆっくりゆっくり噛み砕いて読んでいます。
新井満さんによる「自由訳」なので、漢文はページの下段に少し載っているだけだけど
その漢文から老子の言わんとすることに考えをめぐらすのも楽しいです。

さて。
老子は、わたしたち(わたしとわたし以外の全ての存在)を生んだもののことを
「道(Dao)」と捉えていて、
「道(Dao)」とわたしたちはつながっている、「道」から離れてはいけないし、
さからってはいけない。
「道」に迷ったときは、「道」に尋ねなさい。
「道」は何をして、何をなさざるべきか、どちらに行き、いかに自分は生きるべきかを
教えてくれるだろう、と言っている。

むむむ…。
そして、「道」は宇宙のように大きくて、
この世界に空気のように充満しているエネルギーのようでもあるけれど、
「道(Dao)」にめざめた人には、「道」がはっきりと感じられ、見えるのかもしれない。


e0056560_21412557.jpg
この本の中に何度も出てくる「ゆったりとおおらかにね」という言葉は
老子が「道」から語りかけているようだ。

たくさん紹介したいものがあるのだけど、日々の、今日のさまざまな出来事に
こんな老子の言葉を。

「足るを知れば、はずかしめられず
止まるを知れば、あやうからず」
… … …
足ることを知りなさい
もっともっとと追いかけるのではなく
ほどほどに満足していきなさい
ゆったりとおおらかにね
これが”道(Dao)”の人の
生き方なのだよ



まさに、そうだねぇ。
「腹八分目」なのだよね。
欲張れば、からだは重くなり気持ち悪くて吐き出してしまう。
沢山の情報に囲まれ生きているわたしたちは
いつもいつも様々な欲望を持っているけれど、
「道」に耳を傾けなければならない。

とても解りやすい言葉で書かれているこの本はおすすめです。
何度読んでも、新鮮にわたしの中にしみ込んできます。
でも、まだ全部理解しきれていない。(当たり前だ)

ゆっくりと読み重ねていきたいな。
[PR]
by ryo-5-1006 | 2007-05-28 21:41 | メモ


<< くぬぬぅ… あれこれメモ >>